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CE建設業界 2003年9月号 CE建設業界
 

<Contents>

 
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日本の土木を歩く
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建設の歴史散歩
雑記帖
フォトエッセイ
プロジェクト・ナウ
ダム風土記
今月の表紙
目次
   
ダム風土記  
 糠平ダム 幻の橋とダム湖
 
伊東 孝(Ito Takashi) 日本大学理工学部社会交通工学科・教授
写真 西山芳一(Nishiyama Hoichi)  

糠平ダム

ダム壁面は、冬の凍害のきびしさを物語る。重力式コンクリートダム。
堤高76m・堤長293m。1956年竣工。
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 上士幌町にある糠平ダムをご存知だろうか。『電発三十年史』をひもとくと、糠平ダムはダム建設史上、ひじょうに意義深いものがあったことがわかる。たとえば同時期に着工した佐久間ダムが、アメリカの大型機械と外国人技術者の助言を得てつくられたのに対し、糠平ダムは、国産の機械と技術の粋を結集してつくりあげられた。またダム工事に必要な材料が現地の音更川(おとふけがわ)では得られなかったので、近くの山から砕石して砂や砂利を人工的に製造した。これは、わが国のダム工事では、はじめての試みであった。このような工事実績をあげたが、ダム自体は、あまり知られていないようだ。

 しかし近年、視点はちがうが、ダム湖に浮かぶ橋が知られるようになった。"幻の橋"といわれるタウシュベツ川橋梁である。"幻"の呼称があるように、本来の美しい橋の姿はなかなかみせない。水のふえる六月ごろから湖水に沈みはじめ、九月ないし十月には水没する。水が減り始める一月ごろから凍結した湖面に再び姿をあらわすが、冬季はなかなか人を寄せつけない。日本的でない印象的な橋名とともに、千変万化する橋の姿に想いを馳せる人は多い。

(取材地 ・北海道)

 
   
 
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