
8つのダム群の高低差は110mあるが、ダム群が土砂や砂防ダムの水流で分節化され、コンクリート面がじかに目に入らないことが効を奏している。
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今回は、砂防ダムを紹介する。富山県にある白岩砂防ダムは、高さが二〇階建ての建物に相当する六三メートルもあり、わが国最大の高さを誇る。一〇〇メートルをこえる超高層ビルを見なれているから、六三メートルと聞いても今やそんなに驚かない。しかし竣工が昭和初期ということを考えると、当時としてはかなり大きな構造物であった。
白岩砂防ダムを見る前は、それなりに大きな構造物を予想していた。しかし現地には、予想していたものとはちがう光景があった。ダムが低いのである。また白岩砂防ダムは、ひとつの構造物ではなく、八つからなるダム群の名称であることを知った。ダムは、本ダムと七つの副ダムからなる。
見ただけでは分からないが、一番上にある砂防ダムが本ダムで、基礎は岩盤まで達し、これが天端からの高さ(深さ?)六三メートルになる。本ダムのすぐ下に土砂で埋まった第一副ダムがあり、本ダムの高さを半分以上隠して本ダムの基礎を保護する。階段状に配置された副ダム群は、基礎は岩盤まで達していないが、河床勾配を緩和して流水の勢いを抑えるとともに、山腹の崩壊を防止している。
取材地・富山県。
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